Monday, November 2, 2009

<種を蒔くことをやめるな>

私たちの教会では、礼拝堂の前のロビーのベンチを「愚か者たちのベンチ」と呼んでいます。毎週そこは、誰かを待っている聖徒たちでいっぱいです。上司、友人、家族など、待っている対象は違っても、皆、だれかの為に祈っているのです。だれかの人生に少しでも霊的な影響を及ぼしたいという渇望でいっぱいの人々。何とか勇気をふりしぼって友人を教会に招き、来るという返事が返ってくると、まるで天に舞い上がるかのようです。「本当に来るって!」

ついに日曜日が来てロビーに行き、友人が来るのを気をもみながら待ちます。何分か経つと、うろうろし始めます。あちらこちら、前や後ろにうろうろしたあげく、神にせがみます。「おぉ、神様!友人が早く来られるようにしてください。早く!神様!!」15分が経ってもだれも現れません。ロビーのベンチ、愚か者たちのベンチ。来ると約束したのに、来る気配のないだれかを待ち続ける愚か者のベンチ。

パウロは伝道を「労苦」だと言わなかったでしょうか。伝道は仕事です。それも骨の折れること、この上ない仕事。真心を注ぎました。神から遠く離れた人に恵みと寛容と愛を与えました。種を蒔きました。電話もかけ、友情を示しました。真夜中に電話で悩みごとも聞いてあげました。しかし、結局残ったものはずたずたに引き裂かれた心だけ。それでもやめません。また種を蒔きます。愚かだからでしょうか。そうです。しかも、特別な愚か者です。いつか灰の山の上に、小さな青い芽が出ると信じる愚か者。

「愛しているなら伝道せよ」/ビル・ハイベルズ

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このコラムを読んで私は、一番の愚か者はイエス様、神様ご自身だなぁと思いました。自分から神様の愛と恵みを拒絶し、自ら滅びの道を選んで歩み続ける罪人を忘れることができず、あきらめることができず、心が裂けても愛し続け、呼びかけ、招き、待ち続けてくださる神様。私自身、救われるまでも、また救われてからもずっと、この神様の深く豊かな愛、憐れみ、恵み、忍耐と希望によって導かれてきました。そのことを知れば知るほど、イエス様に近づけられ、イエス様のそばに立って、自分のことも、他の人達のことも見、祈り続ける力、愛し続ける力が増し加えられていきます。そしてイエス様が愚か者となって、これほどまでに私を、人々を愛し続け、呼びかけ、招き、待ち、祈り続けてくださるならば、私もイエス様と一緒にそうします!イエス様と一緒に愚か者となりますから、私をみそばにおいてください!と祈らずにいられなくなるのです。

「愚か者」というと、とても聞こえが悪いです。否定的で消極的で、何の展開も向上もないように思ってしまいます。でも聖書には、こうはっきりと書いてあります。「神の愚かさは人よりも賢い」

問題は、神様と共に愚か者になろうとせず、自分一人で賢くなろうと、それも自分が思う「賢い」人になろうとすることなのかもしれません。

中学生の時に与えられたみことば。
哀歌2:18-19
「彼らは主に向かって心の底から叫んだ。シオンの娘の城壁よ。昼も夜も、川のように涙を流せ。ぼんやりしてはならない。目を閉じてはならない。夜の間、夜の見張りが立つころから、立って大声で叫び、あなたの心を水のように、主の前に注ぎ出せ。主に向かって手を差し上げ、あなたの幼子たちのために祈れ。彼らは、あらゆる街頭で、飢えのために弱り果てている。」

そして献身して歩む中でいただいた、イエス様からのラブコールのみことば。
第2テモテ1:8
「むしろ、神の力によって、福音のために私と苦しみを共にしてください。」

イエス様の一番そばにいて、イエス様と共に愚か者となり、主が私に与えてくださった使命を果たす力を与えてくださいと祈らされているこの頃です。でもそれは、決して無駄な痛み、無駄な涙、無駄な苦しみではありません。必ずいつか、主の愛のシャワーを豊かに受けた小さな種が美しく咲き、実を結ぶことを、主と共に見越して望みつつ、主と共に労するというイエス様とラブラブ(?)の時間であり、イエス様といつも一緒にいられる、私にとっては最高に幸せな歩みになるのです。時々つぶれつつも、イエス様を見上げる時、主が私の心を変え、喜びと平安と希望で満たしてくださいます。いつも祈り合い、支え合うことのできるKevinやJ、家族はもちろん、主にある兄弟姉妹一人一人の存在もまた、主が恵みとして与えてくださった宝です。

いろいろ書いたので、最後おまけに(?)、私がもう30年くらい祈り続けている、祈りの詩を紹介します。

主よ この痛みを
取り去りたまえとは祈らじ
されど主よ 我は願う
この日 実りなき痛みを
いだかざることを

主よ 我が涙を
ぬぐい去りたまえとは祈らじ
されど主よ 我は願う
過ぎし日の我が涙注がれて
他人(ひと)の心の荒地に
かおり高き花の
咲きいずるを見んことを
(作者不詳)

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