Thursday, April 29, 2010

<あなたの目にはわたしが見えないのか>

数年前、私は、生命倫理に関する講義をインターネット放送用に撮影したことがあります。聴衆が一人もいない状況で、暑い日でしたが、騒音が入らないようエアコンもつけずに撮影しました。ひどい暑さの為に、途中でカメラマンもカメラだけ作動させ、こっそり出て行ってしまいました。カメラの前で一人講義をしながら、心の中で葛藤しました。「今回の撮影でやめよう。聴いている人もいないのに、この暑い空間で何をやっているんだ。」

ところが、心の中に声が聞こえてきました。「本当に聴衆はいないのか。」「いません。」「わたしにはあなたが見えるのに、あなたにはわたしが見えないのか。」それは神の御声でした。その後、私が残りの講義の撮影を、情熱と誠意を傾けて臨んだことは、言うまでもありません。

いつも大いなる聴衆である神が、私たちの前におられます。今私たちは、主の前で生きているのです。カルヴィンはこれを「コラム・デオ(Coram Deo)」と表現しました。このような臨在意識を持っていた人はヨセフです。ポティファルの妻が、誰も見ていないから私と寝てくれと誘惑したとき、ヨセフは「どうして、そのような大きな悪事をして、私は神に罪を犯すことができましょうか。」と反論しました。神の臨在意識、コラム・デオ意識を持って生きるなら、神の臨在と栄光が去ることはありません。

「三重革命の霊性」/ハン・ギチェ

<偶像作り>

罪人は偶像を造ります。偶像はコントロールができるからです。偶像は人が造ったものなので、ひとまずわかりやすいという点があります。

偶像は、人の中にある欲望があふれ出たものです。ギリシャ神話の中に、理解できない神がいるでしょうか。ゼウスはわかりやすい神です。また、女性はみなビーナスのようになりたがるのではないでしょうか。ビーナスは肉感的な女性ですから、ビーナスを崇めることは情欲を満たしていることになるのです。また酒の神バッカスも人気があります。バッカスを崇めるために酒を飲んだりもします。巫女のところに行って願掛けをするとよくわかります。巫女が言うことは自分の心と非常に一致します。すべての偶像は、人間の心と一致するのです。それは人間が造ったものだからです。それが、人間が偶像を造る理由です。

私たちには偶像を礼拝しようとする心があります。常に楽をしようとするのは偶像を礼拝する心です。それは偶像礼拝であり、罪の性質です。

私たちが神の御前で全き者として立つ方法は何でしょうか。足りなければ足りないままで生きることです。マルティン・ルターは、みことば通りに生きようと努力しましたが、それは不可能であるということを悟りました。ルターが最後に悟ったことは、「義人は信仰によって生きる」(ローマ1:17)というみことばでした。ルターは、イエス様と十字架に対する信仰が重要であり、それが自分自身を生かすということを悟り、立ち上がることができました。これがまことの信仰です。

「生命力」/チョン・ビョンウク

図書館

今年はいろいろ忙しくて、心身共に疲れを覚える春を過ごしています。でも神様の恵みと祝福は、疲れの10000倍以上!ですけれどね♪そうして神様から守られ、支えられ、助けられているからこそ、こうして生きていられるんだなぁと実感します。

そんな神様の恵みの一つは図書館。

ちょっと前の話になりますが、Jが春休みの課題図書リストからどの本を読むか選ぶのに、まず図書館に行ってリストにある本を実際に見て、それから選びたいというので、一緒に市立図書館に行ってきました。

図書館の場所はわかっていたし、ここに引っ越してきてから今年で6年になるのに、体力、気力が伴わず、図書館に行ったのはこれが初めてでした。(ちなみに、以前所沢に住んでいた頃は、まだ3−4歳だったJと一緒に、毎週図書館に通っていました。でも病気になって動くのがおっくうになり、教会の仕事や学び、Kevinの手伝いで頭が文字いっぱいで飽和状態だった為、自分の中でバランス取るには、「本」より「音楽」だったんですよね〜。)

ちょっと緊張しながら行ってみたら、図書館の前にある公園の木々に癒され、中に入ってみたら、もともと「本大好き」だった自分を再認識、再発見した感じでした。「うわぁ〜、こんなに本がいっぱい!」って、わくわくドキドキして、次々に本棚の本を目で追っている自分にびっくり。

Jの課題図書リストにある本も全部そろって、一通り中を見て、Jが「じゃあ、これにする」と決めるまでには、私の手の中にも本が2冊。二人で図書カードを作ってもらって、いい気分で家に帰りました。以来、時々図書館行っては次々に本を借りて、久々に自分の為の読書を楽しんでいます。もちろん、「音楽」の方もバイオリンやピアノのレッスンで四苦八苦しながら、それでも楽しくて嬉しくて心満たされていますよ♪

気候の良い時にぜひやってみたいのは、図書館の前の公園で、持参のコーヒーを飲み、i-podで音楽を聴きながら、木々に囲まれて本を読むこと。今、大好きなハナミズキが見事なんですよね〜。でもなかなか時間とエネルギーがそろわない上、この天候不順ではねぇ…。早く実現するといいなぁ。