Wednesday, April 2, 2008

奏楽者研修の恵み♪

4/16から、宣教師の一時帰国で、アメリカに戻ることになっています。今回は4ヶ月なので、前回9ヶ月の時に比べれば半分以下ですが、いろいろと、教会を留守にする為の準備は山盛りいっぱい!加えて、自分達の一時引っ越しの準備、Jの学校、Kevinの神学校での学び、アメリカでの教会訪問のスケジュール、などなど、「宣教師一時帰国」の準備は大変です〜。

その大変な準備の中ですが、私にとって、心のオアシス?になっていることがあります。それは、1月から月1回くらいのペースで始めた「奏楽者研修」。参加者(5名の姉妹達)が、結構喜んで、楽しく参加してくださって感謝なのですが、それ以上に、私にとって大きな恵み、喜びとなっています。

TCCで教会音楽を学んで、賛美のご奉仕の為に献身したはずだった?私ですが、実際に今している奉仕の内容は、かなり「教会音楽専攻」で学んだものとは「ハタケ違い」のことばかり。宣教師に召されて以来、今思ってみると、それでかなり自分の中で落ち込み、ふてくされていた部分があったのです…。

だって…、
*ピアノは持ち歩けないから、旅行が続けば全然ピアノに触れない!

*他の用事が多すぎて、ピアノを弾く時間もエネルギーもなくなってしまう!

*アメリカからの引っ越しの準備で最初にしたのが、ピアノを売ることだった…(結婚してから、自分でお金をためて買った中古のピアノで、両親が買ってくれたヤマハのピアノは、今も実家で大事に管理してくれています)

…と、こんな状況で、宣教師になってみたら、音楽を手放さなければならないことばかりで、どんどんなまっていく指を実感し、奏楽はできたものの、ピアノ曲は弾けなくなるばかりだし、イエス様にも、たくさん犠牲を払ってピアノを習わせてくれた両親にも、先生達にも、なんだか申し訳ない思いでいっぱい、それに自分が情けない〜(涙)!と、落ち込むばかりでした。そして、自分の思い通りにならない状況に、わがままな私は、ふてくされていたんだなぁと、今にして思うのです。

…が、おととしの夏、いつものように、土曜日の夜に一人で奏楽の練習をしていた時、イエス様が後ろからふわっと抱きしめてくださったような気がしました。そして、「わたしはかおりのピアノが大好きなんだよ。これからも、わたしの為にピアノを弾いてくれるかい?」と優しく語りかけてくださる声を聞きました。

それを聞いたとたん、涙が滝のように流れました。「イエス様、ご存知の通り、もともとそんなにずば抜けて上手じゃないけど、今の私はもう、高校時代、TCC時代に弾いていたような曲は弾けません。指もかなり動かなくなりました。それでも、こんな私のピアノを好きだと言ってくださるのですか?喜んで聴いてくださると言うのですか?それなら私は、イエス様、あなたの為に、もっともっとピアノを弾きます。どうぞ私のピアノと音楽を、受け取ってください。あなたへの捧げものとして、もう一度おささげします!」と祈りました。そう祈らずにいられなかったのです。

バイオリンのレッスンを始められるようになったのは、その夏に続いた秋のことでした。もう一度、音楽を自分の思いでなく、イエス様への捧げものとしてお捧げした時、イエス様が、長年の夢だったバイオリンを習う道を開いてくださったのです。

と同時に、私の中でくすぶって、消えかかっていた音楽への思いが、イエス様によってさらに豊かに深くされて、よみがえってきました!そして、バイオリンを習うと同時に、自分で音楽を学び続ける思い、行動がどんどん出てきて、自分自身がどんどんリフレッシュし、新しく力を受け続けていることを感じました。そして、音楽の美しさに痛みをおぼえるほど、深く豊かな感動がどんどん大きくなっています。

そして、帰国の準備の一つ、という形ではありましたが、「奏楽者研修」を始めるに至ったのでした。

神様のしてくださることって、ほんとにムダがないと言うか、すべて益としてくださるんだなぁ〜としみじみ思ったことがあります。それは、自分では落ち込み、ふてくされていたと思っていた時に、奏楽の為に弾かざるを得なかったプレイズ・ワーシップソングを弾く為、それまであまり関わってこなかったし、あまり関わりたいとも思わなかった『コード』での弾き方が、ずいぶん自分の中で実になっていたのです。

すべてできあがった形で書かれている「楽譜通りに弾くこと」からいったん離れ、曲の雰囲気、自分の個性で、「コード」として書いてある和音をもとに、伴奏を作っていくこと。その為に、TCC時代に、さっぱりわからなくて大泣きして祈りながら学んだ「和声学」が、突然よみがえってきて、コードで表されている「和音」について、理解を助けてくれました。そして、私なりの奏楽が形作られてきました。

そうして、前にくらべるとかなり「自由に」?楽譜をもとに、でも楽譜通りに…という固定観念から離れることができてみたら、ちゃんと楽譜になっている讃美歌を、ちょっとだけですが、自分なりにアレンジして弾いてみる、ということもできるようになりました。これって、私にしてみたらすごい驚きなのです。

で、私のいろんな経験、奮闘を、奏楽奉仕を志して実際に奉仕してくださっている姉妹達と分かちあい、一緒に学び、レッスンしていく「奏楽者研修」がスタートしました。初めは、TCCで天田先生から教えていただいた、「奏楽」「奏楽者」についての考え方、心構えなどから始まって、讃美歌の奏楽の仕方、練習の仕方、会衆との呼吸の合わせ方、実際の伴奏のヒント、音階について、コードについて、和音の種類、構成などなど…、毎回少しずつ、実践を加えながら練習、レッスンを続けています。

今日は、Nちゃんの希望で、Mさんも一緒にうちに来て、二人がそれぞれに家で練習してきたワーシップソングの賛美を、レッスン(?)&一緒に練習しました。二人共、讃美歌はその通りに弾けるし、かなり音楽的な感性も豊かで、時々、「あ、これいいね!」と、私にも大いに刺激となる音を聴かせてくれます。ほんとに、お互いに良い学びができ、とても楽しい時間となりました。だから、最近超忙しい私にとっての『心のオアシス』なわけです。

私はもともと飾らないというか、飾れない性格なので、音楽的な「飾り方」もわからなくて、私の音楽はいつも、「飾らない」実にあっさりしたものになってしまいます。だから、「音楽をもって自分を表現する」なんて言うのは大の苦手!でも、あっさりしてるから、合わせやすい、と、歌や、他の楽器の伴奏には、好んで使ってもらったものでした。そして、奏楽も、自分で伴奏を作るワーシップソングの伴奏も、本当に小規模にあっさり、しみじみ〜っていう感じのものばかり。それなのに、「そんなかおりさんの奏楽が好き♪」と言って、一生懸命に私の弾き方をまねて、練習してくれるNちゃんや、「イエス様から力をいただいて!」と、奏楽にチャレンジしているMさんの信仰から、ほんとにたくさん恵みをいただきました。

これからも、宣教師として生きる限り、じっくり音楽と向き合う人生にはならないでしょうけれど、できるところで自分なりにレッスンを続け、音楽に感動し、その感動をイエス様に向けて賛美する者になりたいです。そんな私のピアノを、イエス様が「大好きだよ♪」と言ってくださるのですから。ピアノもバイオリンも歌も、楽しみながら、イエス様に向かって弾き、歌っていきましょう♪

6 comments:

Anonymous said...

先日はありがとうございました♪ 奏楽のピアノ練習によって、自分自身を振り返り、自分の性格のダメな所を、神様に訓練されてる気分満載です。(最近色々な面で神様のスパルタ訓練を受けて「ヒーヒー」言っているのですが。。。)「やる!」と決めたものの、「無理だよ~」と囁くサタンの声も強いので、祈っていてください。本当に神様の力のみに寄り頼まないと、私の奏楽は成功しません!!・・・本当にそれのみ、です。。。

Kevin said...

sparrowさん、コメントありがとうございます!sparrowさんの最近の様子を見ていると、神様の祝福と訓練が、シャワーのように豊かに与えられているんだなぁと思います。でも、いつも素直に受け止め、じっくり考え祈って消化し、成長している姿に、ものすご〜く励まされ、支えられています。お互い、「マイナス思考」でなく、イエス様による「プラス思考」で、祈り合いながら一緒に歩んでいきましょうね♪私の為にも、いつもお祈りありがとう♡

Anonymous said...

 ラジオから流れる浪曲を楽しんでいる母の側で育った私はベートーベンもバッハもわかりませんでしたがイエス様に出会い賛美歌への思いはひとしお。でも娘が教会音楽科に進むとはビックリでした。ピアノを習い続けて、神様に用いて頂く事が出来てよかったね。音楽の賜物はうらやましい。
 

Kevin said...

きーちゃんママさま、昨日はどうもありがとうでした♡しばらくの間は、「きーちゃんキキママ」ですね。私も、なんで「ピアノを習いたい!」なんて思うようになったんでしょうねぇ。小さい時の記憶って、あまりよく覚えていないことが多いのに、パパ、ママに「ピアノを習いたい」と言った時の思いは、すごく良く覚えているのです。「絶対にピアノを習わなくちゃ!」みたいな、すごく強い思いと決意だったのは、イエス様からのものだったのでしょう。だからこそピアノを続けられたんでしょうし。私の思いを受け入れて、ピアノを習わせてくれて、ピアノも買ってもらって、本当に感謝しています。ありがと〜♪

Anonymous said...

KaoriさんがZ教会のスタッフをしていた頃、聖歌隊で一緒に賛美したことを思い出しました。
体に気をつけて、渡米の準備をしてくださいね。

Kevin said...

Setsuちゃん、コメントありがとうございます♪いろいろ忙しくて大変ですが、皆さんの祈りとイエス様の憐れみにより、守られています。出かける間際に、いろいろなことが起こって、試みられることも多いのですが、イエス様に依り頼むという信仰の基点に立ち戻らされる恵みですね。そちらも新学期、入学式が重なって準備にいろいろ大変でしょうけど、お姉ちゃん、あっくんの新しい学校生活、ヒロ君の進級が祝されますように!いつもブログ読んでお祈りしています☆